逃避行の果てに

知らないことや分からないことだらけだけどそれを踏まえて考える 気分で都度更新

数学っぽく陰謀論の解き方を考えた

陰謀論の誤用を避けるため、数学っぽく解き方を考えたいと思います。

 

(i)陰謀論の定義

文字を見れば、『陰で謀ること』となります。

しかし例えば企業が営利目的のために合法的なことを企てるのは、陰謀ではなく普通のことです。

それは、そもそも企業とは表向きに営利目的の組織であるからです。

 

『陰で』とは『見えないところ』という意味ではなく、『表向きの意志と反して』という意味であるということです。

 

対比して考えると、証明問題が『命題が正しいかどうかを確かめる問題』とするならば、

陰謀問題は『事象に裏側の意図があるかどうかを確かめる問題』となります。

 

 

 

(ii)陰謀論の公理

  1. 陰謀を企てる者や団体(陰謀者とする)は、表向きには善良な言動をする=嘘をつく
  2. 陰謀者は見つからないように隠れる、隠す
  3. 陰謀者は逃げ道やもっともらしい反論を用意する
  4. 陰謀者は証拠を消そうとする
  5. 陰謀者側の者や団体は陰謀者と敵対しない(表向きには敵対することはある)

 

 

 

(iii)陰謀論の解き方

なるべく理屈重視で書きたいと思いますが……(-_-)

 

陰謀問題の特徴

表向きの意思と裏向きの意思が違うことから、

  • 公開されている情報や発言と現実にギャップがある

公理2より、

  • 周知されていない

公理3より、

  • まともな議論がされない

 

 

定理から解く

手っ取り早いのは、定理((ii)で示したことを具体的にどのようにすることが多いのか)を見つけることだと思います。

そのためには敗者の歴史を探るのが最も確実でしょう。

勝者が敗者の歴史を文書を燃やすなどして消し、悪者扱いすることが多いためです。

もし勝者の言い分がすべて正しいのであれば、敗者の歴史を消す必要性はありません。

 

定理が分かれば、それに照らし合わせることである程度は判別が可能になるはずです。

 

 

憶測を立てて詰めていく

また、公理のみを使う場合や事象の未知数が多い場合でも憶測を立てることはできます。

証明問題で例えると、命題を証明することができなくても、命題が成り立つための未知数の範囲は示すことができるような感じです。

 

隠そうとしている情報を集めることで解に近づくはずです。

 

 

※情報発信者が陰謀者側かどうか

情報発信者のスポンサーや所属、過去の発言などから憶測が可能。

いろんな人や考え方があるでしょうし、この方法を使っても100%確実とは言えないでしょう。

 

 

真実は不明

いくら勘ぐったところで、それが陰謀によるものなのか結果的にそうなってしまったのかは確かめようがないし、複数の人間の意志が全く同じであることもなかなかないでしょう。

また、陰謀者もあえて定理から外してみることもあるでしょう。

結局のところ、陰謀っぽいかどうかまでしか分からないのが事実だと思います。

 

 

 

さいごに

書いてみたものの、すべて理屈上正しいという自信がありませんので、参考程度に…

 

陰謀論はなにかを説明するために使えば、何にでも使えてしまいます。そして何の役にも立ちません。

ですが、世の中のおかしなこと、変なことを解決するために使えば、隠された何かを見つけられる可能性があると思います。